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【続・ゲームで記憶術】何を覚えるか

 以前の記事にも書いた通り、これまでにやりこんだゲームのフィールドの記憶を使って、自分の<精神の宮殿>を築こうとしているわけだけれども、どうやら、記憶術は万能ではないということを実感しつつある。これは、体力のいることだ。

 というのも、自分の<精神の宮殿>に記憶し保存したい知識そのものは、すでにある程度覚えている必要があって、精神の宮殿は、その知識を引き出す手引きをしてくれるだけなのだ。だから、まったくゼロの知識から始める、例えばラテン語などはなかなか収納ができない。また、数字の羅列も難しそうだ。数字を覚えるなら、まずは語呂合わせなどでその羅列を覚えて、その上で、その覚えた知識を必要なときに引き出せるように<精神の宮殿>に収納する、というイメージの方が近いのだと思う。

 そう考えると、日本語は語呂合わせが作りやすい言語だから、ある程度は有利なのかもしれない。たとえば「3」という数字一つとっても、「み」や「さん」、「みつ」などいろんな読ませ方ができる。「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」なんかは良い例で、宮殿なんか行かなくても、リズム感を伴う語呂合わせをまるっと覚えてしまえば、それで十分だ。わたしは小学校三年生のとき、親の仕事についていき一年間アメリカで過ごし、現地の小学校に通ったけれど、クラスの中で掛け算は誰よりも早かった。たとえば「3×3=9」という計算も、日本語なら「さざんがく」と五文字で素早く言えても、英語だと "three times three equals nine" と、五単語も違う。五文字と五単語は、大きな違いだ。頭の中でぱっぱっと「掛け算九九」を言えるから、頭の中で英語で計算をする子たちより早く計算ができたのだろう。

 さあ、話を戻すと、「宮殿」(ゲームのフィールド)は用意したけれど、結局は何を入れるか、だ。調べてみると、脳内で視覚化(ビジュアライゼーション)できるかどうかが大切らしい。うーん、たとえば、りんごの種類はどうだろう。ふじとか紅玉とか、いろいろな種類があって、それぞれ少しずつ時期がずれている(参照:「りんご大学」 > 収穫時期別りんご一覧)。「ふじ」は富士山を、など、名前から何かを視覚化することも、できそうだ。参照サイトには、50弱のりんごの種類が、収穫時期順に列挙されている。物は試し。まずは練習してみようじゃないか。つまり、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』に出てくるクロックタウンにひとつひとつ順番に並べて、覚えてみようと思う。

 べつに、覚えたからといって、人生が特別便利になるわけではない。けれども、けちけちして何も「宮殿」に入れないのはもったいない。できれば全部ひとつずつ買って、味の印象も含めて覚えたいところだけれど、時期を過ぎたものもあるから、それはまたの機会にということで・・・、

 「宮殿」の用意はできている。約50のりんごの名前という、入れる記憶も決めた。あとは、どんな風に宮殿にりんごを並べ、覚えていくか。りんごを並べて覚えるには少し時間がかかりそうだから、その過程はまた今度書こうと思う。