木工で遊ぶ:立体図形の問題
何年か前に、「一本の材木から、じゃらりと連続した鎖を作るができる」というのを聞いた。
これが、
(材木屋さんのサイトから写真お借りしてます)
こうなる
こんな風になる(さすがに金属光沢にはならないが)
一本の材木が、鎖になるのだ。カッコイイ。そう思って、ホームセンターで断面が5センチ×5センチくらいの正方形の材木を買ってきた。ものは試し。まずは気軽に挑戦したかったので、カッターナイフでも刃が入りそうな、柔らかそうな木。
頭の中では、なんとなく、どうすれば鎖になりそうか想像がつく。でも、実際に刃を入れてみると、「どこは切れてよくて」「どこが切れると繋がらなくなる」かが案外わからない。人の想像力というのは、最初はかなり大雑把なのだ。紙に描くにも、立体的に鎖を描くというのは、存外難しいものだから、結構面白い挑戦になる。刃の入りやすい木で始めたから、数日で、短い鎖を作ることができた。
どこかの学校では、技術の授業で、一学期だったか、一年だったか、とにかくある程度まとまった期間かけて、生徒に一本の材木から鎖を作らせるのだそう。慎重になればなるほど、愛着も湧く。中には、途中で繋がらなくなっちゃう生徒もいるだろう。それでも少しずつ少しずつ、彫刻刀などの工具の使い方を身につけながら鎖を作らせるのは、なんとも面白そうだ。(苦手な人にとっては苦痛なばかりなのかもしれない)
もし、こういうのを面白がる人がいるとしたらーー作り方のネタバレは、また今度、別の記事でということにしよう。一本の材木から、鎖を彫り出す方法、考えてみてほしい。たのしいよ。