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絵葉書が少ない

趣味

 ようやく、旅から帰ってきた。初めての北陸は発見も多く、とても楽しかった。

 せっかくハガキを出すことを新しい趣味にしたので、旅先で素敵な絵葉書を買って、いろいろな人に送ろうと思って楽しみにしていた。でも、そもそも、いわゆる観光地のお土産やさんみたいなところに売っている絵葉書がとても少なくなっている、ということに気づいた。みんな、メールやLINEなどで済ませるようになったからだろうか。

 そりゃあ、ゼロ枚だったというわけではない。でも、「もっといろいろ揃っているところがあるはず」「もっと素敵なのがあるお店を探したい」なんて思っている間に、旅は終わってしまった。買おうかどうかちょっと迷った時に買ってしまっていればよかった。

 時代が変われば、お店に置かれる商品のラインナップも変わる。それが現実だとは思うけれど、そうかと思えば、相変わらず「おばあちゃんが孫にお土産に買っていきそう(そして孫も大喜びするわけではない)」系のキーホルダーとか、いろいろな色が出るペンとかは売っていた。絵葉書が淘汰されるほど売れなくなっている、というのは寂しいものだ。絵葉書なんて、腐るものでも、在庫を置いておくのにかさばるものでもなさそうなのに。

 「旅先で、すてきな絵葉書を買って、すきな人に送る」というさりげない趣味。そう思っていたけれど、こんなにもハードルが高いものになっているとは思いもしなかった。でも、ハードルが高いからこそ、今後の旅の、ひとつの刺激になるかもしれない。絵葉書探し。食べ歩きみたいな感じで、その街らしい絵葉書を探して回る。食べ歩きよりもコストはかからないし、摂取カロリーも無いから健康にも良さそう。

 旅に出たら、意識的にその街らしい絵葉書を探す。「その街らしさ」というものを掴もうと積極的に思うようになるだろうから、ただ漫然と歩くよりもアンテナが立った状態で観光もできそうだ。そういう旅の方針も、面白いかもしれない。