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ノスリだった

エッセイ

 先日載せた、鳥の写真。これを、いつもお世話になっている猛禽類マスターに見ていただいた。

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 ノスリだろう、とのこと。ネズミなどの小動物を捕食することから、鷹狩りには向かないと言われるし、その色から「馬糞鷹」なんて呼ばれることもあるしで、なんとも憐れな鷹である。(チョウゲンボウも「馬糞鷹」と呼ばれることがあるらしい。同じあだ名をもっているということか?)

 憐れな鷹で思い出すのは、宮沢賢治の『よだかの星』。

よだかは、実にみにくい鳥です。

顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。

 物語の最初から、悲しい。よだかという鳥は、ほんとは鷹や猛禽類に分類される鳥ではないけれど、名前に「鷹」がつくものだから、名前負けして見られ、鷹には、名前を変えろと迫られてしまうのだ。

 猛禽の一種だけれど鷹狩りには使えず、「馬糞鷹」とも呼ばれてしまうノスリと、本当は鷹じゃないのに名前に「鷹」が付いてしまっているがために虐められるよだか。人間の名付けは、なんとも罪深い。