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食の清潔・気持ちの衛生

 コンビニのおでんつんつんが話題になっている。しょうもないことを動画にするよなあと思いつつ、イギリスで出会った少しショッキングな出来事を思い出した。

 それは、四年前の冬。当時イギリスに住んでいたとき、今の夫となる彼がイギリスまで遊びに来てくれたときのこと。一緒にロンドンまで出かけて行って、地下鉄などを乗り継ぎながら、観光をした。地下鉄のとある駅で目撃したのが、この景色だ。

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 駅のキオスクのパン売り場で、鳩二羽が、チョコレートマフィンをついばんでいた。鳩が乱暴についばんだため、ひとつふたつ、マフィンは地面に落ちた。店員はそれを見るともなく見て、そのままだった。わたしたちは、驚きながら、その場を後にした。それ以来、駅のキオスクに並んでいるパンは買わないことにした。わたしが店員なら、焦って鳩を追い払いそうなものなのに、そうなっていなかった。周りの人も、大して驚いていなかった気がする。

 

 これと、おでんツンツンを較べる気はない。較べてどうにかなる話でもないし。それにしても、食品の衛生とは、なんだろう。たぶん、実際の菌などの付着という問題と、気持ち的な問題とが複雑に混ざり合う。例えば、このキオスクに、鳩の襲来後に並べられたできたてのマフィンを渡されても、わたしは気持ち的に「嫌」と思ってしまって食べられないだろう。たとえそれができたてで、食べても何の問題がないとしても。

 この「気持ち」の問題は個人によっても受け取り方が違うからややこしい。何を「不潔」と感じるか。それはその人の過ごす環境に影響を受けているのだ。だからこそ、わたしはこの問題を興味深いと思うし、これからも、自分なりの研究を進めたいと感じてしまうのだ。