苦手な音

 ベッドに横になる時、横向きに寝てまくらが耳に当たると、自分の鼓動の音が聞こえる。もっとも、いつも聞こえるわけではなく、神経が過敏になっているときだけだけれども。そういう、神経が過敏のときに、トクン、トクンという音が聞こえ続けるのは嫌なもので、ストレスになる。それじゃなくても神経が過敏なのに、なおさら眠れなくなってしまう。そういうことが昔からあって、似たようなリズミカルな音が苦手になった。メトロノームとか、時計の秒針とか。

 目は瞑れば良いけれど、耳は瞑れない。はたから見たらとってもささやかな悩みだけれども、きっと、これからも付き合わなきゃいけないストレスだ。ささやかだけれどもずっとついてくるストレス、誰でも何かしら抱えていると思う。無視できたら良いのだけれど、無視できないからストレスだ。少しずつでも、うまく付き合う方法を探らねばと思う。