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ポケモンのおかげ

言語 思い出 ありがとう

 21年前の今日、ポケモンが発売されたそうだ。わたしは赤バージョンを買ってもらい、ドキドキしながらプレイした。初めてのジムリーダー戦で手持ちのポケモンが全滅した時は、「これでもうゲームオーバーで、まだ遊び始めて少ししか経っていないのに、もうこのゲームでは遊べなくなってしまうんだ」と思い込み、大泣きをした。色々な裏技の情報も集めたし、友達と交換しながら150匹揃えた。ゲームショウではミュウを通信でもらって、だから、一通り全部揃えたこともあるということだ。

 わたしの人生を振り返れば、ポケモンにはかなり恩がある。8歳で両親に連れられアメリカで一年過ごすことになったその年に、ポケモンがアメリカで発売された。日本語版では遊んだことがあったけれど、英語版も買ってもらい、英語でも遊んだ。どのポケモンがどれくらいのレベルで何を覚えるのかはなんとなくわかった。アイテムは、ショップで売られている値段を見て、「ああ、このアイテムは日本語だとあれだな」というあたりをつけて判断した。そうしている間に、英語を少しずつ自分のものにしていった。

 アニメに至っては、日本では週に一回の放送だったけれど、アメリカでは月曜日から金曜日の朝、毎日放送された。だから、朝起きてからスクールバスに乗る前の時間が「ポケモンの時間」だった。英語は全然わからなかったけれど、ポケモンのアニメは日本で観ていたから、ストーリーはわかる。そうやって平日毎日ポケモンを観ていたおかげで、英語のリスニングが強くなった、と思う。ただ毎朝観るだけじゃなくて、ビデオに録画もしていたから、しょっちゅう観ていたんだろう。それで、日本の学校で英語を習うときに最初に覚えるような単語は全然わからなかったけれど、「頭突き」とか「毒」とか、そういう妙な英単語ばかり覚えた。ポケモンが、わたしにとっての英語のハードルを下げてくれたし、友達との会話のネタにもなってくれた。このことが、約一年間のアメリカ滞在を支えてくれたし、その後、中学や高校でも無理なく英語の勉強に入っていけたり、大学受験の時は英語が難しいと言われる大学にも受かるほどのチカラの基礎になった。

 あの時ポケモンがなくても、一年間はアメリカにいたのだから、確かに英語は身についただろう。でも、現実に、わたしはかなりお世話になったし、何しろ楽しんだ。ポケモン、ありがとう! 誕生日、おめでとう!