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動物好きが、けものフレンズを観た

けもの 猛禽

 気づいたら「けものフレンズ」にハマっていた。気づいたら、というか、ハマる予感は、アニメの第一話を観たときからあったけれど。のほほんとしていて、平和だけれども世界観に奥行きも感じられて、動物への愛も感じられる。幼稚園生でも知っているような「ゾウさん」「サイさん」といった「有名な」動物をザクッと取り扱うのではなく、「インドゾウ」「シロサイ」と細かい種まで含めてのキャラクターになっている。フクロウ類では、アフコノと、ワシミミズクが出てきた。アフコノちゃんが出てくるなら、怖がったときに細くなったり、威嚇するとき体を大きく見せたりという、テレビで有名になったあの様子を描写してくるかな、と思ったら「ハカセ」というキャラなばかりだったけれど。それでも、「音もなく飛んでくる」という様子など、フクロウらしさもよく出ていた。(とはいえ、うーん、やっぱりフクロウはハカセなのかあ。彼らが本当に頭が良いかというのには大いに疑問だ)

 そうやって楽しんでいるアニメだけれども、やっぱり動物を描くには限界もある。草食動物も肉食動物も、みんな「ジャパリまん」というのを食べている。狩りをすることはない。「狩り」という言葉が出てきたのは、最初にサーバルキャットのサーバルちゃんが「狩りごっこだね!」と主人公を追いかけ回したところだけ。「ごっこ」なのだ。「狩りごっこ」で捕まった主人公が必死の顔で「食べないでください!」というと、サーバルちゃんはいかにも心外という顔で「食べないよ!」と即座に否定する。我慢して肉食を絶っているのではない、彼らフレンズにとっては、他の生き物を狩って食べるという発想が、ないらしい。そういう、生き死にみたいなところも含めて動物だと思うのだけれども、「大人も子供も楽しめるアニメ」という枠では、やっぱり描写しきれないのかな、と思う。動物は可愛いばかりじゃない、そういうシビアなところもある、というのも含めて好きなのだけれども。まあ、そういうのはナショジオとかのドキュメンタリーで扱ってくれれば良いということかな。けものフレンズは、それはそれで、面白いコンテンツなのだから。

 けものフレンズをきっかけに、動物園に足を運ぶようになった人も増えたのだそう。動物好きが増えるのは嬉しいことだ。それと同時に、ただ「好き」という理由だけで、無責任に生き物をお迎えして、飼いきれなくなって手放してしまう人が増えません用に、とも思うけれど。やっぱり、手放しに可愛いとか「たのしー」とか、それだけが生き物じゃない、と感じる。

 

 何度か書いたことがあるが、実家にも一羽、けものがいる。ウラル・モリのフクロウ。実家に帰るとカーテンレールの上からジト目でわたしを見張り、隙を見せると音もなく飛んできて頭を蹴飛ばすというちょっと怖いところもあるが、もふもふ可愛いフクロウだ。もちろん、ジャパリまんなんて食べないで、生の肉を食べる。食物連鎖の頂点に立つ肉食動物だ。ハカセのような頭の良さはないけれど、嫉妬とか喜びとか、そういう感情を持つ、複雑ないきもの。擬人化されキャラ化された「フレンズ」も良いけれど、やっぱりホンモノの動物ならではの良さというのがあると思わずにはいられない。

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