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寝る前の儀式

 わたしが寝る前にとる行動は、ほとんどいつも決まっている。まだ着替えていない場合は寝巻きに着替え、キッチンに向かう。今住んでいるアパートはオートロック付きで築浅、収納もそれなりで、スーパーも近くにあるというとても良い条件の物件なのだけれども、唯一の弱点が、洗面台がないことなのだ。スペースを確保するために、洗面台を置かないことにした、と大家さんは言っていた。まあ、確かに洗面所でしたいことは、お風呂場かキッチンのシンクでどうにかなるのでそこまで困っていないけれど。ともかく、寝る支度のために、キッチンへ向かう。それで歯を磨き、顔を洗い、コンタクトレンズを外して顔に化粧水とかをつけて、寝る前の薬を飲んでおわり、というのが理想の流れだ。

 でも、いつだってその流れ通りにいかない。大抵直前までお茶か何かを飲んでいるので、シンクに立つと大抵洗い物が残っている。そして、洗い物が終わると、次々と小さい家事が見つかってしまう。それが終わると、手洗いせっけんで綺麗に手を洗い、歯ブラシに手を伸ばすーーはずが、「手洗いうがい」が身に染み付いているせいで、手洗いせっけんで手を洗うと、自然と手がコップに伸び、気づくとうがいをしている。うがいをするのは悪いことではないけれど、こうやって、しょっちゅう、家の中で手を洗っては、うがいをしているらしい。もはや、癖である。うがいをして、コップを軽くゆすいで、タオルで手を拭き終わる頃には、歯を磨こうとしていたことを忘れ、テーブルの上を片付けたり、携帯に手が伸びたりしてしまう。手洗いうがいは、いつもわたしのペースを乱す。

 自分の頭の中で、「寝る前には、こうしているはず」というイメージと、実際に自分が取っている行動との間には、意外とギャップがある。普段はあまりにも意識しない、小さなことがたくさん挟まっているのだ。ほんの数分のことだけれども、ほんとうに自分がどういう順番で何をしているのかというのは、思っているより複雑らしい。今日は、歯まで磨いた後に、ブログを書いていなかったことにきづいて、ブログが挟まった。今日も少しだけ、ルーティーンが変わっているらしい。