秋の大掃除

 すっかり暑いと感じる日々も過ぎ、過ごしやすい気候になった。わたしは今年から、「秋の大掃除」を導入することにしていて、少しずつ、普段は掃除しないような箇所を掃除している。

 大掃除といえば、一般的には年末に行うもの、というイメージだろう。「年越しをスッキリせいせいした気分で過ごしたい」という思いはよくわかるし、正月に向けて、という明確な目標があるから、やらねばという気持ちにもなりやすい。でも、本当は冬は掃除に向いているわけではない。多くの汚れには油が含まれているけれど、油は低温では固まってしまう。油が含まれた汚れを落とすには、まずは油を溶かす必要があるが、気温が低い冬は油が溶けにくく、汚れが落ちにくいのだ。それに、寒い冬の休日、こたつから這い出て凍えながら大掃除をするよりも、秋の気持ちのよい日に大掃除をしたほうが、気持ち的にもハードルが低い。「正月までに終わらせる」という切迫感がないから、最初のモチベーションをもつところが大変だけれども、一旦始めてしまえば気持ちよく進められるし、やっぱり綺麗になると気持ちが良い。往々にして暮れは忙しいことが多いけれど、この時期に大掃除しておけば、暮れは「いつも通りの掃除をすれば十分」という状態になっていて、時間も節約できる。そのために、今掃除したこの綺麗さを保ちたい、と思える。

 また、本気で家を綺麗にするならば、清掃会社にハウスクリーニングを依頼するのが良いけれど、この時期は繁忙期から外れているので、価格も多少抑えられる。ハウスクリーニングの繁忙期は、やっぱり年末(12月中旬〜暮れ)、年度末の引越しシーズン(3月頃)、夏のエアコンシーズン前(6月〜)と言われている。この繁忙期のさなかに依頼をしてしまうと、ちょっとした融通が利かなかったりするけれど、繁忙期を外せば、もう少しいろいろ相談に乗ってもらえたりするそうだ。わたしも、これからキッチン周りなどの清掃をプロに依頼する予定。その時のことは、後日記事で書こうと思う。