落語

ネタ探し

わたしが落語を好きになったきっかけの一つは、柳家小三治師匠の『ま・く・ら』という本とCDだ。今の柳家小三治師匠は10代目で、落語協会の顧問であり、2014年には人間国宝に認定された大注目の人。独演会のチケットはなかなか取れないけれども、お正月やゴ…

立川談春『赤めだか』

高校生の青年が、聴く者を容赦なく自分の世界に叩き込む談志の芸に圧倒された。志ん朝の落語は上手くて感動的だが、談志は凄い。青年は高校を中退、門を叩いた。彼こそ、今日最もチケットが取れない落語家、立川談春。 落語の世界では、マトモなことを言い正…

どんな街に住んでいる?

短期記憶を保つ力が弱くなった祖父は、会うたびに「今はどんな街に住んでいるの?」とわたしに聞いた。「イギリスにいたときは、どんな街に住んでいたの?」なども聞いていたから、わたしがイギリスにいたことは、深く印象に残っていたのだと思う。会うたび…

独演会より寄席

ある特定の落語家のファンだったり、じっくり落語を聞きたかったりという場合は贔屓の噺家の独演会へ行くのが良いかもしれないけれど、わたしは断然、寄席派だ。 寄席は盆も正月も毎日、年中無休で営業で、一人でふらりと立ち寄るもよし、友達と行くもよし。…