思い出

悪いところ

わたしは地元の公立中学校へ入学せずに私立の中学校を受験して行かせてもらった。候補の学校はいくつかあったが、結局三校の試験を受けた。一番最初の受験は、第一志望の学校よりは偏差値の低い、いわゆる「滑り止め」の第三志望。心から「この学校は良いと…

イギリスの洗濯機

昨日のコインランドリーでの出来事を改めて思い出して、自分がちょくちょく乾燥機のドアを開けては、回らずにただ熱風を浴びる洗濯物をひっくり返したさまが餅つきの時の合いの手と重なって、自分でおかしくなってしまった。幸い、誰にもその姿は見られてい…

ポケモンのおかげ

21年前の今日、ポケモンが発売されたそうだ。わたしは赤バージョンを買ってもらい、ドキドキしながらプレイした。初めてのジムリーダー戦で手持ちのポケモンが全滅した時は、「これでもうゲームオーバーで、まだ遊び始めて少ししか経っていないのに、もうこ…

豆追う犬

節分だ。こよみの上で何かしらの区切りの日なら、それにちなんだ気の利いたことを書きたかったが、あいにく、あまり節分にちなんだことはあまり思い浮かばなかった。でも、豆まきで言えば、以前実家で飼っていたやんちゃなダックスフントが、毎年豆まきをす…

思い出のレストラン

夫が転職して、土日休みじゃなくなりかわりに平日に休みの日が来るようになって、二人で出かけやすくなった。土日が休みだと、どこへ出かけても混雑するが、平日だと、比較的ゆとりをもって外出ができるし、予約なしでもけっこう良いレストランに入れる。 今…

8/3は何月何日?

ページ構成がカチッと決まった、いわゆる手帳というものを使わなくなって、二冊目のノートに入る。一冊目は、必要になった時にその月のカレンダーを手書きしていたのだけれども、そうすると数ヶ月先という予定が全然見えなかったので、今回は、ノートの最初…

クモの巣

東京の下町に住んでいてふと気付いたけれど、ここにはクモがいない。もちろん、数ミリ程度の小さいのは時々いるけれど、大きいのを見かけることはないし、クモの巣も見ない。クモもクモの巣も嫌いという人は多いし、人が多く行き交い、緑地も整備されている…

火の用心

先日の糸魚川での大火事は、テレビで見ていて本当に痛ましかった。あんなに、炎は大きくなるものなのか。人間が簡単に消せるものではないのか。人間の無力さを感じた。こんなに様々なことを人間がコントロールできる時代になっているように見えるのに、一つ…

1000!

昨日書けばよかったのだけれど、昨日で、本ブログの総アクセス数が1000を越した。当初は年内に1000を越すと思っていなかったから、予想以上だ。わたしは無名の、一人のブロガーでしかない。そんなに宣伝も積極的にはしていない。それでもこんなに読んでくだ…

父と娘

久々にほぼ半日、父と娘とで過ごした。これからの社会の話、父の仕事の話、父の若い頃の話などなど。 わたしが大学院にいた頃は、父はイギリスで勤務、わたしは留学生で、徒歩5分のところに住んでいた。週末になると午前中に父の家に行き洗濯機を借り、洗濯…

無線な世の中

今どきの若いひとは、パソコンなどを使っている時の「保存」のアイコンが何の形なのかを知らないという。わたしは、ガンガン使っていた訳ではないけれど、よく知っている。フロッピーディスク。中学のとき、ある作文の先生は、作文の提出を原稿用紙ではなく…

注射と採血

やっぱりインフルエンザの予防接種はしておいたほうがよさそう、と言われたので、明日、予防接種に行くことにした。恥ずかしながら、注射というものは四年ぶりだ。ややビビっている。正直に告白するならば、注射は、こわい。 なかなか理解してくれる人がいな…

どんな街に住んでいる?

短期記憶を保つ力が弱くなった祖父は、会うたびに「今はどんな街に住んでいるの?」とわたしに聞いた。「イギリスにいたときは、どんな街に住んでいたの?」なども聞いていたから、わたしがイギリスにいたことは、深く印象に残っていたのだと思う。会うたび…

敏感ドラマー

わたしは結構音に敏感な方だと思う。高い音とか、大きい音、あとは時計の秒針など規則的な音も苦手だ。何かがきっかけで敏感になりすぎると、隣の部屋の壁にかかっている時計の秒針まで聞こえてしまう(と感じていた)ほどだ。映画館も、音が大きいから苦手…

クィディッチ部

わたしは日本の大学を卒業したその年の秋から、オックスフォード大学の大学院に進学した。入学して最初の一週間くらいは、オリエンテーションやガイダンスの期間で、大学にある部活の紹介などもあった。一つの大きな建物に、いろいろな部活が集まって、新入…

飛行機の思い出

先日までは北陸に行っていたが、明日からは北海道だ。北海道へは、飛行機でいく。小さい頃から親が海外で仕事をする機会があって、それについていかせてもらったことがあったこと、それに比べて飛行機を使った国内旅行が少なかったことから、国内線の飛行機…

オトナとコドモの定義

オトナとコドモを分ける定義は、いろいろ存在する。生物学的にも、社会・文化的にも、法律的にも定義ができるし、時代が変わればその定義も変わる。 でも、仮にここで、「乳歯が永久歯に全て生え変わったかどうか」をオトナとコドモを分ける境界としよう。そ…

言葉が分かるもの同士の安心

昔、アメリカに住んでいたころに通っていた小学校は、私のような、英語が母語じゃない生徒を受け入れ、英語を外国語として学べるクラス(English as a Second Language / ESL)をもっており、私もそのクラスに入っていた。ふだん、体育や音楽、算数などの授…

ハロウィンの夜

今日の昼下がり、自宅目の前の商店街がいつにもまして賑やかだった。子ども達の、笑い声、ママらしき大人たちの、笑い声。窓からそっと外を見ると、仮装した姿の子どもたち。そうか、今日をハロウィンにしているのか。 本来ならば、明日の夜、つまり10月31日…

秋の思い出

子供のころから、秋が好きだった。 秋が好きだったからといって、他の季節が嫌いだったわけではない。春も大好きだし、夏は自分の誕生日もあるし、冬のツンとした寒さもイヤではない。それでも、秋はワクワクする季節だった。 幕張に生まれた私はずっと千葉…