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飴を噛まない

エッセイ

 友達のお母さんに、自他ともに認めるほどの、せっかちな人がいる。どれくらいかというと、洗剤などが入っているスプレーは、持ち手の握りこむところを素早く動かしすぎて、中身の洗剤を使い切る前に容器を壊してしまうほどだという。

 わたしは、どちらだろう。どちらかというと、のんびりな気もする。でも、せっかちな面もある。つい、飴を噛んでしまうのだ。この季節は空気も乾いていて、喉がイガイガしやすいからのど飴をよく舐めるのだけれども、最後まで噛まずに飴を口の中で溶かすというのが、かなり難しい。さまざまな種類の飴の中でも、サクマのいちごみるく飴は、ほんとに、噛まずにはいられない。大学生の頃、売店で一袋買って友達にも分けながら一緒に舐めたりしたけれど、友達もみな、いちごみるく飴ばかりは噛んでしまっていた。たぶん、ほんとに噛まずに最後まで舐められた人は、ひとりもいなかったと思う。だれか、できる人はいるのだろうか。

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 このブログを書きながら、しょうがのど飴を舐めていたけれど、やっぱり気づかないうちに噛んでしまった。ニンゲンの、生き物としての欲求が、飴を噛ませてしまうのだろうか。