和歌わからない

 ダジャレのようなタイトルになってしまったが、和歌や短歌、俳句などなどの日本の歌が、わからない。学校教育で俳句も短歌も和歌も川柳も、授業で扱われたことがあったはずなのに、キッチリとした定義もよくわかっていない。一応ことわっておくが、「和歌」という言葉が、俳句や短歌などの詩全体を指す言葉ではない、ということまではわかっている。だから、この文章がタイトル詐欺といわれれば、何も言い返せない。

 ともかく、わからないのは、定義ということではなく、鑑賞のこと。なんとなく良いなあとか、情景が思い浮かぶなあとか思うこともあるけれど、これは良くてこれはつまらないなどの評価はよく分からないし、名作と言われる作品がなぜ名作なのかも、実のところよくわからない。

 先日、ふくろうについてうたった俳句について、コラムを書くことになった。調べてみると、意外とふくろうが俳句に登場する。それは、夜の山の情景だったり、鳴き声だったりという場面が描かれているけれども・・・それをどう調理すれば良いか、悩みに悩み、原稿はほとんど進まなかった。つい先日、知識の引き出しが必要だ、と書いたばかりだが、まさに、知識が足りなかった。結局、余計な鑑賞文は書かずに、俳句の紹介にとどめた小さいコラムが出来上がった。次に何かの機会があったときのために、このあたりの引き出しは耕しておきたい。

 そういうわけで、岩波新書が出す、大岡信の『折々のうた』を買った。ご存知、もともと、朝日新聞に連載されていたものだ。読み込んではいないが、時々、ページをめくっている。これを読めば、わかるようになるのかどうか・・・。あとは、『プレバト』というテレビ番組の俳句添削のコーナーも面白い。面白いと思いつつ、うーん、よくわからない、と思うことも多々。勉強不足かなあ。

 とりあえず、じっくり時間をかけてみよう。